クリックポストクイックその一

クリックポストクイック


1つやつやひゅーひゅーぷよぷよ

わたしは、リアリティをどこかでなくしてしまったみたい。わたしは、ここにきて、てんで、かんじかたが、わからなくなっていることにきづいてる。エモーショナルなフィーリングが、ばかみたいなの。リアリティをなくすというのが、どんなかんじなのかというと、こころが、おふろにはいったときみたいにフローでフリーなステイトになるの。それは、たびにでるのとはちがうのよ。たんに、システムが、かってに、おどりだしているの。
わたしが、リアリティをなくしたことにきづいたのは、サーチテキスタイルシティのワイルドリバーというちいさなかわのそばをあるいているときだったの。そこはどうってことのない、いえいえがたちならぶエリアだった。
いえいえいえいえいえ。
かわ〜〜〜〜〜〜〜〜。
いえいえいえいえいえ。
ちかくには、ワイルドリバーパークやサーチテキスタイルエアポートがあって、それをとおくにながめていたものなの。
わたしはリアリティをなくしてしまったけれど、おもいではいくつももっていたわ。それはだんだんとリダンダントになって
ふえてってってたわ。わたしは、スターポートでうまれたの。わたしのなまえは、テトラ。わたしはわたしのことをテトラりんというのよ。なんでこんなところまで、やってきたのかには、いろいろとわけがあるの。
かいつまんでストレートにいえば、わがシステムのうちがわから、うらぎりものがでたの。たくさんのセルがともにはかりごとをして、わがシステムからいろいろなリアリティをぬすんでいったの。ひとつめのセルについてはわかっていて、ペーパーガールというの。まずは、ペーパーガールをみつけて、かのじょがぬすんでいった、わたしのかんじ・もと・あい・われのかけら、たまごのたべかた、なんかをとりもどさなくっちゃ、いつまでも、こんなかんじでかんがえているわけにはいかないのよ。こんなかんじまるであたまがポーチドエッグのようよ。

そうはいっても、わたしはかんじかたがわからないの。わたしがみているものは、まるで、よみのせかいのかんじかたみたい。せかいって、どうよべばいいのかしら? そこにこのせかいをりかいするかぎが、あるきがするのだけれども。りかいすれば、わたしは、あるきだせるとおもう。ペーパーガールにぬすまれた、わたしのなまえのかけらのかんじ?をさがしてるの。テトラであることは、たしかなんだけど、りんがりんじゃないようなきがするのよね。りんって、まるで、ゆうきりんりんってうたみたいじゃない。「さん」や「たん」のたぐいの「りん」ではないのよ。


「ほしいものがほしいんじゃないの?」
ワイルドリバーパークで、わたしは、ベンチでぼうっとしながら、まわりのひとのはなしを、きくともなくきいていた。
「「ききたいことがききたい」ことが、ききかいかいなんでしょう」
「ちがう。「いいたいことがいいたい」のが、いたいじなのが、いじりたいんだ。この、さいとーのきもち、わかるかな。なべとはちがうのだよ、なべとは。」
わたしは、まるでわからなかった。
「なべとやかんはたいしてかわらないわ。でも、さいは、ちがうはね」
さいは、ちがう。さいには、つのがあるから、ちがうのだろうか。なべとやかんもちがうとおもうけど。

ことわっておきたいのだけれど、わたしは、わからないわけではない。かんじかたをみうしなってしまっただけなのだ。
いえないこともないのだ。
「こんにちわ」
こごえでつぶやいてみる。ほら、いえる。


ゴッドエイジボタニカルガーデンには、さまざまな木がうわっていた。わたしは、そこで、そばをたべながら、かんじかたをひとつとりもどした。木を、きをつけてよくみると、ひとつひとつきがちがうのだ。
しばふ、いけ、木、木、木、木木、木木木、木木木木。
ああ、りん、林。そうだ。
漢字方を思い出した。なにかがまちがってる気はするんだけど。
私の名前はテトラ・林だ。
ネクステージ。ピロリロリロリロリン」
もっていた端末がなる。わが組織が、私に支給した拡張現実無線網端末である。いつも業務中というわけではないが、このリアリティさがしのあいだは、この拡張現実無線網端末をつかうことが、契約で義務とされている。ただ、どうも私はこの端末にはなじまない。ロロ本語を学習しはじめてかなりになるが、端末のインターフェイスがロロ本語でかかれていると、漢字方が混乱するし、イングリッシュメニューの方が瞬間的によみやすい。というわけで、ふだんは装着していないのだが、もっていた端末がなると装着することが暗黙的に契約にふくまれているので、しかたなく、顔に装着するのだ。この視界の漢字がまざるかんじがすきになれないんだよー。
しかし、このタイミングでメッセージをおくってくるということは、全地球測位システムで私の位置を把握して、かんじかたの情報も私がつけている腕輪か首輪か靴の端末からえているのだろう。私が全身の端末を仕事のときの設定にしていないことと言語設定をきりかえてあそんでいることの情報をえているのだ。言語設定をかえてあそぶことが、ひとつめのリアリティをえる鍵だとは、つたえられていたけれど、これでネクステージにすすむことができるとは、案外と簡単な仕事なのかもしれない。
腕輪のついている左腕を上下に三回ふりふりふりふると同時に、首輪のついている首を前後に二回ふりふりふる。これで、身につけている端末が連動して、仕事のときの設定にきりかわる。端からみているといきなりおどりだしているようにみえるのだが、端末が普及した昨今では、だれも気にしない・・・たぶん。みわたしてみても、そば屋の店員が反応するそぶりはない。
世界接面に字幕がながれる。わが組織からのメッセージだ。
「いまの元はもともとです。もっともっと元が要ります。次の元を上げましょう。」
「ペーパーボーイには裏表しかないので今は見えてもよく解りません。ネクステージになれば見えるようになります。」
「エレクトロコミュニケーションズのキャンパスに向かいなさい。」


サーチテキスタイルシティの駅前には、エレクトロコミュニケーションズのキャンパスがある。窓がたくさんついた白いコンクリート建築がたちならぶキャンパスである。その構内にはいりこみ、赤い自動販売機でペットボトルにはいった清涼飲料水をかって、のむ。ベンチにすわる。タバコがすいたいとおもう。でも、私は、タバコをすうのはやめたのであった。
すわっている私にたいして、右手をあげながら、にこやかにちかづいてくる人がみえた。あげた右手をふりふりふりながら、「ハロー」と、その人は、いった。
「はじめまして。ファンキーは、ファンキー・ベルツリーという名前です。ファンキーは、あなたと同じ組織に属しています。ふだんは占教士の仕事をしています。」
ファンキーとなのったその人は、ピンクのスーツをきていた。わが組織には占教士もたくさんいる。占教士とは、わが組織の支援する教義体系のうちのどれかを人びとにといてまわる仕事である。
「はじめまして。ファンキーさん。なんのご用でしょうか?」
「それは誤用です。ファンキーは、ファンキーであって、なおかつ、ファンキーなのです。」
ロロ本語は、むずかしすぎて、つかえない。
「こんにちわ。ミスター・ベルツリー。あたしに何の用事でしょうか?」
「あなたの行っている『ペーパーガールの発見とそれに奪われたリアリティの奪還』のプログラムを支援しに来ました。あなたは第一段階を簡単にこなしました。現在は、第二段階の第二ステージです。」
第一段階をこなした記憶がないのである。
「第一段階をこなした記憶がないんだけど?」
ファンキーに、とうてみる。
「それは言葉を持たない動物には記憶がないからです。でも、第一段階の記憶も、途中からは、一人称視点の映像などが少しは残っていると思いますよ」
ファンキーは、こたえた。頭の中を検索してみる。ああ、いくつか静止画と動画がでてくる。一人称視点じゃないのがまじってるのは、だれが撮影したのだろうか。私の頭の中なのに。
「この第二段階の第二ステージでは、あたしは、何をすればいいのかしら?」
「ここでは、サーチテキスタイルシティから、スリーファルコンシティにかけてのオリエンテーリングを行ってもらいます。オリエンテーリングについては、決められた場所をまわって、クイズに答えるというものです。詳しい情報はすぐに端末に送ります。ピピピ。これは、この『ペーパーガールの発見とそれに奪われたリアリティの奪還』プログラムの中で、あなたの組織が全面支援するチュートリアルプログラムの最後のステージとなります。以降の、第二ステージは、敵であるペーパーガールとの戦いとなります。その際は、突然の通り魔の出現などに気をつける必要が生じてきます。」
オリエンテーリングについてはわかったわ。わが組織のやり方になれる卒業試験ってわけね。その後、戦いになるとして、武器はいつ支給されるの?」
「このエリアでは武器は支給されません。コードの範囲内で許される、刃渡り一寸半ほどのナイフを自分で調達してください。また、オリエンテーリング後には、資格が与えられ、占教士としての行動も可能となります。」
「ペーパーガールは銃器をもっていたりはしないわよね?」
「ペーパーガールが銃器をもっている可能性は低いです。このエリアは武器規制が厳しい代わりに、敵の持っている武器もそこまで危険なものではないことが多いです」
「わかったわ。ありがとう。ミスター・ベルツリー」


オリエンテーリングでしめされていたひとつめのポイント「サーチテキスタイルインターチェンジ」とふたつめのポイント「テイストソーススタジアム」で、私は、組織が提示するクイズにこたえて返信した。占教士としての基礎知識についての簡単なクイズだった。その後も、オリエンテーリングは、だらだらとつづき、私は、ポリススクールと、いくつかのキャンパスと、ファイアファイタースクールをめぐった。その後、「エアロスペーステクノロジーリサーチセンター」にもいったのだが、そこでだされたクイズは、こんなものであった。
「あなたがウインクできないのは、なぜ?」
私がおくったこたえは、
「ウインクしようとおもうと、もう一方の目もつぶってしまうから」
しばらく、返信をまつ。まだ、ポイントをまわらなければならないのかしら。
返信がきて、端末の世界接面に表示される。
「あなたは、このオリエンテーリングの意図がいまいちよくわかっていないようです。もう一度、あなたが、ウインクできない理由について、よく考えなさい。また、ウインクするとはこの場合に何を意味しているのかを。ウインクをできるようになれば、このオリエンテーリングは終わりです。わが組織の三級ウインク判定士が、あなたのウインクを判定するために、フルーツマーケットで待っています。そこで判定を受けるように」
わりときびしいコメントが返信されてきた。今まで自動的に返答されていたが、最後はオペレーターが返信してきたようだ。しょせん、チュートリアルじゃん、といったかんがえで、多少、あなどって、クイズに解答してきたかもしれない。
しかし、ウインクができないからって、ここまでいうことないよね、ほんと。
そもそも、出題時点で、私がウインクできないことをなんで知ってんだ。
しかも、三級ウインク判定士?、なんで三級?
くだをまきながら、私は、フルーツマーケットへむかった。


「あなたは、ウインクについて何もわかっていません」
三級ウインク判定士は、断固とした口調でいった。
「あなたのウインクは、ただ、眼輪筋を痙攣させているに過ぎません。ウインクとは、ハロー、ハンドクラップに次ぐ、占教士としての必須技能なのです。これができなければ占教士の資格は与えられません。あなたは、刃渡り一寸半ほどのナイフで、ペーパーボーイの刺客と戦うことになるのです。それではひとたまりもありません」
自動小銃とかあれば楽なのに。
「この場合のウインクには、三つの意味があります。ひとつめは、視線を受け取ったことを示すサインです。ふたつめは、片眼をつぶることによる認識の制御です。みっつめは、みっつめは、忘れました」
さすが、三級。ひどい。
「あなたは、ふたつめができていません。それは、眼輪筋と顔面神経の未発達のせいではなく、脳内における認識の問題なのです。あなたは両眼を使って、二次元の平面映像をつくっています。だから、片眼だけで二次元の平面映像をつくることができないのです。片眼だけで二次元の平面映像をつくれるようになれば、両眼をつかって二重三次元映像を構成できるようになります。支給した拡張現実無線網端末を使って、両眼に違った映像を送ることによるより高度な拡張現実を提供できるようになります」
あれは、きもちわるいからいやなんだよなあ。でも、訓練をうけたのでできるよ。こたえておこう。
「あたしは、二重三次元拡張現実を見ながら活動できるよ。訓練したもの。」
「たしかに両眼を開いたまましばらくの間は、二重三次元拡張現実を維持できるでしょう。しかし、その状態のまま、瞬きしたり、ウインクしたりといったことが、できなくては、長時間、二重三次元拡張現実を利用することはできません。ペーパーボーイは、二重三次元拡張現実を利用している間だけ、視認することができます。あなたは、相と我のかけらと卵の食べ方を、ペーパーボーイから取り戻さなくてはなりません。そのために、視覚的な次元を上げ下げできるようになる必要があるのです。」
三級ウインク判定士は、左右で交互にウインクをしながら、私に説明した。マスカラがついたまつげがラクダのようにながく、その動く様はウニを思わせた。この女は、メガネや仮面をつけていない。つまり、端末の顔パーツの「世界接面鏡」を利用していないということだ。顔はマレー人のようだが、たぶん口口本人だろう。機能支援なしでの口口本語が流暢すぎる。私よりうまい。長い髪で隠れていてみえないのだが、もし、端末の耳パーツを利用していたとしても、ここまで口口本語をしゃべれはしない。ちなみに、私は、業務中は両方利用している。一応、母語のひとつは口口本語なのだが、あまりうまくないのだ。母は六人いて母語は六つあるが、うまくしゃべれる言葉はひとつもない。
「視覚的な次元の上げ下げが重要なのはわかったわ。でも、なんでウインクなの? 認識を変化させられれば、眼輪筋を顔面神経を使って操作できるようになる必要はないわ」
私は、右眼をつぶり、左眼を半開きにさせ、眼輪筋を痙攣させながらいった。「世界接面鏡」は、スキーゴーグルと派手なメガネの中間のようなデザインなので、両眼は相手からもみえる。「世界接面鏡」のレンズ部分は特殊な光反射板であって、色のうすいサングラスと同様に、外側からはみえる。内側からは、サングラスごしの視界と反射光で網膜に投射された映像がまざったものがみえる。このまぜ方には、何種類かあって、一次元の浮遊文字列、二次元の平面画像、二次元の平面映像は、両眼にほぼ同じ情報を送ることで表示している。三次元の立体画像、三次元の立体映像は、両眼に別々の映像を送ることで表示している。これらの映像は、世界接面とよばれる網膜の画像処理過程で、現実世界の映像と、重ね合わせて処理している。
二重三次元拡張現実というのは、右眼と左眼に別々の映像を送り続けることで、右脳と左脳で別々の三次元拡張現実をつくりださせる手法である。これが、気持ち悪いんだわ。私ができるのは、現実と拡張現実が融合した映像世界一世界と、上下反転した脳内に投射された映像世界一世界なんだけどね。まばたきしながら、三十分くらい維持できるかんじ。世界が維持できなくなると網膜上の点描しかみえなくなる。ゲシュタルト崩壊以前の混乱状態で、ねおきのときみたいね。
「あなたは、右の顔面神経と左の顔面神経を別々に使えるようになる必要があるのです。そうすれば、顔面神経と脳神経に不必要に未熟な部分が減り、視覚的な次元の上げ下げがより簡単にできるようになります。そして、ペーパーボーイへの対処がしやすくなり、奪われたリアリティも奪還しやすくなるのです。ウインクのためのエクササイズ、左右の網膜上の点描を並行して見続ける練習、利き目を反転させる練習の三点を、しばらくの間、行ってもらいます。わが組織から必要な教材は送ります」
三級ウインク判定士は、そういって、さっていった。
しばらくして、教材が端末におくられてきたとき、私は、かいこんだパッションフルーツをアイスクリームにそえて、やどでたべていた。なんだか味はよくわからなかった。


2 通夜通夜比喩比喩付与付与

次に三級ウインク判定士と会ったとき、私は、自分の「記号化されたビートル」を手に入れていた。それは、ハチミツのにおいがするフェイクファーでできたくまのぬいぐるみのような現象だった。また、それは、パッションフルーツの味がする金属でできたつくりかけの太陽系儀のようでもあった。
「正解のウインクはこれね。」
そういって、私は、左眼を開き見ながら、右眼を見開いた。縦と横がぐるぐるした。
「そう、見ることは信じることなのです。三次元では能動性を信じる必要があります。これであなたは占教ができるようになりました。すぐれてよろこばしい使い方をしてください」
三級ウインク判定士は、そういって去っていった。

これが、私の冒険の始まりだった。期待を抱いて、まず、私は、交通手段を乗り継いで、タートルヒルズに向かった。ここに、なくした気体の相を取り戻すための磁性があると、三級ウインク判定士が教えてくれたのだ。磁性を帯びたもの同士はひきつけあう。私は既に磁性を手に入れた。これから足りない磁性を手に入れれば気体を手に入れることもできるだろう。



タートルヒルズの近くには、ディライトスマートのキャッスルがある。窓がたくさんついた灰色いコンクリート建築のキャッスルである。その内にはいりこみ、手水舎で、水をすくって、手を洗い、もう一度すくった水を手から飲む。石にすわる。タバコがすいたいとは思わない。その通り、私は、タバコをすうのはやめたのであった。
すわっている私にたいして、左手をあげながら、にこやかにちかづいてくる人がみえた。あげた左手をふりーふりーふりながら、「アロハオエー」と、その人は、いった。
「はじめまして。ミスターは、ミスター・ベルツリーという名前です。ミスターは、あなたと同じ組織に属しています。ふだんは占教士の仕事をしています。」
ミスターとなのったその人は、水色のスーツをきていた。わが組織には占教士もいろいろいる。占教士とは、わが組織の支援する教義体系のうちのどれかを人びとにといてまわる仕事である。ファンキー・ベルツリーとは多少顔が違うから、こいつは別人だ。
「はじめまして。ミスターさん。なんのご用でしょうか?」
「それは誤用です。ミスターは、ミスターであって、なおかつ、ミスターなのです。」
ロロ本語は、むずかしすぎて、つかえない。
「こんにちわ。ミスター・ベルツリー。あたしに何の用事でしょうか? あなたは何の目的で回ってきたお使いなのですか?」
「いえ、ピンクのスーツのファンキー・ベルツリーとは別人です。顔が違うでしょう。あなたの行っている『ペーパーガールの発見とそれに奪われたリアリティの奪還』のプログラムを支援しに来ました。あなたは第二段階のチュートリアルを簡単にこなしました。現在は、第二段階の第三ステージです。」
第二段階をこなした記憶の一部がないのである。
「第二段階をこなした記憶の一部がないんだけど?」
ミスターに、とうてみる。
「それは言葉を持つ動物には一部の記憶がないからです。でも、第二段階の記憶は、ほとんどが、一人称視点の映像などで残っていると思いますよ」
ミスターは、こたえた。頭の中を検索してみる。ああ、いくつか静止画と動画がでてくる。一人称視点じゃないのがまじってるのは、だれが撮影したのだろうか。私の頭の中なのに。
「この第二段階の第三ステージでは、あたしは、何をすればいいのかしら?」
「ここでは、敵であるペーパーガールとの戦いとなります。その際は、突然の通り魔の出現などに気をつける必要が生じてきます。」
「通り魔にあったらどうすればいいのかしら? 戦うほどの準備はできていないわ」
「まず、とにかく、全力で逃げることです。追いつかれそうになったら、両腕でお腹をガードしてください。お腹を刺されなければ、まず、死にはしません」
「戦わなくていいのかしら?」
「そういうのは警察に任せましょう。あなたが戦うべきは、あなたの記憶をくすねた人びとです。ペーパーガールには、ひとの言葉をくすねる技があります。プラスのニュアンスの言葉とマイナスのニュアンスの言葉を同時に差し引き電荷をゼロにして、抜き去るのです。また、記憶なきものを記憶あるようにすることも行います。これらは密やかに行われます。」
「でも、まずは、目の前の敵と戦う必要があるわ」
「そういうときは、人を集めることです。数は力です。そして、相手の視界をビニールシートなどで奪い、長い棒を集めて、みなで、袋だたきにするのです。通り魔とまともに戦ってはなりません」
「ええ、わかったわ。そうするわ。ちょっとしたナイフでは、たとえ襲えはしても、戦えないものね」
「それが賢明です。では、ペーパーガール用の戦い方をお教えします。これはチュートリアルではなく、過去の経験から導き出されたマニュアルです」
そういって、ミスター・ベルツリーは、私に、対ペーパーガール戦マニュアルに基づいた記憶の回収方法を教えてくれた。
「重要なのは、記憶は最終的には回復できないということです。もう一度、あるパターンでの記憶の生成の仕方を手に入れる。そのために、記憶泥棒であるペーパーガールとの対決が必要になるのです」
「とられたのは、記憶なのかしら?」
「ペーパーガールがとったのは記憶だけです。彼女はそういう泥棒なのです。相と我の欠片と卵の食べ方についての記憶をとっていったことがわかっています。」
「他にもとられた現象があるわね。」
「時間泥棒を行う『透明な存在』と、空間泥棒を行う『漂白された虚無』、名前泥棒を行う『何ともいえない何か』について、組織の方では調査を進めております。ただ、なにぶん組織体力の方が足りませんので、情報はおいおい判明次第追加していきたいと思います」
「まあ、そんなところよね。私の記憶と時間と空間と名前らしき何かを探すゲームだもんね。このリアリティスティールの脚本家をあぶりだすのも一苦労ね」
「なにぶん、リアリティは高価なものですから。みな、自分のものにしたがるのです。それを束ねるのが組織の役割なのですが、一度散逸してしまいますと、きれいにまとめるまでは手間暇がかかります。今暇であっても、生の手間がかかるのでありますよ」
「記憶泥棒のペーパーガールは、手間人よね。時間泥棒の透明な存在は、今人。空間泥棒の漂白された虚無は、暇人。名前泥棒の何ともいえない何かは、生人ね」
「その通りであります。組織の持っているリアリティは相互依存しており、ループしています。切り取り方や持ち出し方によって、構成と生成の仕方は変わってくるのであります。ちょうどいい機会なので四分法で見取り図を描いておきましょう。それによって、物事の切り取り方が決められます。どういう切り方がお好きですか」
「ベースグルーヴが好きね。」
「ベースということは、あとの三つは、ドラムとギターとヴォーカルですね」
「ロックミュージックやパンクミュージックならね」
「ベースというのはさっきの四分法でいうと何にあたるのでしょうか?」
「記憶がベース、時間がドラム、空間がギター、名前がヴォーカルだと、あたしは思うわ」
「それでは、その線で、対ペーパーガール戦の構成を行います。言葉としてしゃべる場合は、先ほどのマニュアルにある通り、ベース=モーラ、ドラム=アクセント、ギター=メロディ、ヴォーカル=フォルマントで、お願いします」
「えぇ、わかったわ。歌を、詠ったり、唱ったり、謡ったり、唄えばよいのよね」
「ええ、たぶん。たぶんというのは、わたくしが聞いても区別はつきませんからね」
「音韻論的には、その四分法でいいとして、統語論的にはどうなのかしら、また、意味論的には?」
「それは、みなさん、自分でお決めになられます。磁性でひかれあうペーパーガールから相と我の欠片と卵の食べ方を手に入れてからで、かまわないですよ。音韻論から確定させるのが王道ですから」
「横道?」
「王道と覇道の王道です」
「ああ、縦道と横道の二分法ではない方ね。二分法はたくさんあって、組み合わせも好きずきだからわかりにくいわね」
「四分法とて同じです」
「すてきな八分法も一つは考えておいた方がいいって、マニュアルに書いてあったわ」
「明確な八分法を構成するのは、難しいです。八つに分けて、意味の構成に役に立つかもわかりません」
「まあ、一応、つくっておくわ。せっかくなんだから」
「どうぞ」
私は、しばし、考える。記憶でできた蛸のような現象を。
「猫、犬、鳥、虎、馬、羊、牛、猿」
「おお、よいですね。意味づけもしてますか」
「もちろん、している。人と人との交流の種類の比喩的表現として使うつもりよ」
「ああ、今は説明はいりません。これからのペーパーガールとの戦いでの記憶の再構築に使ってください」
「そうね」
ベルツリーとわかれた私は、手水で、もう一度、口をすすいだ。そして、手をもう一度洗い、磁性の赴く方へと向かった。


「こんにちわ。わわわわわ。わはあはは。」
世界接面から雪が溶け出してきたかのように、その女は現れた。私は嗤われた。
慌てて、拡張現実無線網端末のゴーグルを外して、周りを見回すと、かざしたマントにロボットアームプロジェクタから周囲の映像が投影された、透けて見えて薄っぺらそうな三人組の人たちがいた。
「あなたたちがペーパーガールなの?」
「そうよ、私はあなたのペーパーガールとして組織から任命されたカラーガール」
中央の人が答えた。
「組織が任命? もうそんな陰謀論的な諜報戦が始まっているの?」
「そんなことはないわ。カラーガールは陰謀論しか言わないの。私はピアノガール」
向かって左の人が答えた。
「あなたの音韻は奇妙ね」
「そんなことはないわ。ピアノガールの音韻はアクセントが強すぎるだけ。私はヘアピンガール」
向かって右の人が答えた。
私は、この奇妙な状況が、現実的であることを受け入れ、彼女たちから、なんとしてでも、私の失われた記憶の相と我の欠片を取り戻し、卵の食べ方を得なければならないと思った。
そのために、まず、私は、相手に勝手に名前をつけることにした。対ペーパーガール戦マニュアルの要約その一、相手の提示したバカげた名前を使って喋ってはならない。
中央が「色襟」、左が「襟襟」、右が「くねくね」、私は、彼女たちの見た目からそう記号化して処理対処することにした。
中央の×カラーガール.○「色襟」は、襟が縦に長く、襟の先が六色に分かれながらクジャクの尾のように広がっているシャツを、マントの下に着ていた。カラーのカラーとは何かを考えさせられるので「色襟」である。
左の×ピアノガール○「襟襟」は、左襟だけが異様に長く、右襟と合わせてみれば、横からはアンモナイトのように見える模様が入っていた。首にアンモナイトが巻き付いているようだった。襟の同一性について考えさせられるので「襟襟」である。
右の×ヘアピンガール○「くねくね」は、髪にたくさんのヘアピンをつけており、髪が全域にわたって、くねくねになっている。首周りもくねくねの髪に覆われていて、襟がないにもかかわらず襟首がくねくねしているように見えるので、「くねくね」である。
「私たちは磁性にひかれあってここにいるのよね。あたしの相について、気体について、教えてほしいのよ。ペーパーガールが、わが組織から、私の相を盗んでいったことは、返してくれれば、水に流すよう、わが組織へ要望するわ」
私は、やさしく交渉を始めた。
色襟が言う。
「あなたは、組織が何であるか。わかってるのかしら。組織は個別なもので、私は、あなたと共有できる記憶の相はもっていないわ。もちろん我の欠片もね。あなたの組織の陰謀によってあなたは動いているに過ぎないのよ」
横で襟襟のロボットアームが踊りながら、色襟の服に抽象幾何学模様を投射している。
対ペーパーガール戦マニュアルの要約その二、陰謀論を語ったときには無視せよ。
「舌戦や音戦をやるしかなさそうね。何で勝負しましょうか」
「ゲームのルールが明確で、なおかつ、記憶の相と我の欠片を賭けて、楽しめる言語ゲームね。今回は気体とあなたの記憶の欠片を、私たちからあなたへ、あなたからは、さらなる現象、時の相と磁性をいただきたいわ。よろしいかしら」
「いいわ、ゲームは、しりとり、山手線ゲーム、連歌の三連戦でどうかしら。勝敗の付け方はゲームの進行によって変化するにしても」
「それはルールが明確といえるのかしら」
「心理ゲームも含んだ言語ゲームだからね」


私は、苦戦しながらも、ペーパーガールから、必要な相と記憶の欠片を取り戻すことに成功した。
卵の食べ方に対しても、ふわふわとした気体をうちに含んだ食べ方を、できるようになった。
メレンゲプリンを食べながら、私は、今回のペーパーガールとの戦いを思い出そうとしたが、そこの記憶は代わりに凍結されて失われているのだった。だが、磁性を失ったとはいえ、代わりに相と時制を文法に手に入れることができた。
我の欠片とは、今回は時制の自制の自省のことであった。辞世の句のことではなかった。
私は、お気に入りの歌を一首、声に出しながら、これからのことについて考えていく。
「おおうみの いそもとどろに よするなみ われてくだけて さけてちるかも」
「大海の 磯もとどろに よする波 われてくだけて 裂けて 散るかも」
連戦の疲れで語頭が脱落してしまう。
「おーうみの いそもトドろに よするなみ あれてあけて あけて いるかも」
海と波に映る空と光が、辞世ではなく、自生を感じさせる。
ロロ本語生成エンジンに捧げる一句である。

宇宙エレベーター協会

JSEA 一般社団法人 宇宙エレベーター協会
JSEA Japan Space Elevator Association

宇宙エレベーター協会というアソシエーションがある。日本でスペースエレベーター(宇宙エレベーター軌道エレベーターともいう)の基礎研究、研究、開発について、話し合おうという学会である。以前から、発足するという噂を聞いていたので、2008年度にWeb会員として、入会した。現状、お金がないし、活動に参加する余力もないので、Webサイトを眺めているだけである。
レゴで、スペースエレベーターをつくったり、ガンダムについて語ったり、在りし日のウェブのような懐かしい感覚を覚える。レゴマインドストームのサイトやレゴテクニックのサイトも99年頃には非常に活気があった。また、昔のパームなどのPDAのサイト、森博嗣というミステリー作家のサイトなど、にも感覚が似ている。
この分野が好きな方で、協会・学会などのアソシエーションに一つも入っていない方には、おすすめのサイトである。活動していないので、所属の欄に書くには気が引けるが、WEB会員として、広報活動に努める次第である。

最近の宇宙開発に興味を持ってもらうために、ミステリィ小説を書こうとしたのだが、トリックに凝りすぎたために、中座してしまった。続きを書くのは、遠い日となるので、ここに公開する。興味がある方は読んでみてほしい。永いよ。
スペースエレベーターのジオステーション(静止軌道上の宇宙ステーション)に生まれた青年を主人公に、無重力下での密室自殺事件のHow done it?を問い、そこから、Who done it?へつなげる予定だったのだが、途中で、HowとWhoが一つになってしまって、中座してしまった。なぜか、手元には、比喩的な意味での、祝詞が二つ、経が四つ、残っている。

【参考文献】

【哲学する会計6】:記号と計算と情報セキュリティと監査

無線通信網が高度に発達し、通信モジュールが埋め込まれたグッズに満ちたユビキタス社会の意志決定情報の伝達の仕方についてのビジネスプロセスを、無人コンビニでの「IS-300CM+2 PLUS Stationary Corp.」という、新型情報セキュリティグッズの購買を例に、PLUS側から自分の購買を例に未来的に不必要な条件を省いて、私こと水野創太の主観的に述べてみよう。人の側から見るので、UMLには従わない。ポーターのバリューチェーンの非標準的な記法。インターフェース開発の際の未来人類学的な事例として利用してもらえれば、幸いである。Commerce At Light Speedについての、懐かしい未来だと思われる。情報セキュリティの観点からの話なので、トランザクション処理の細かい点については述べない。昨今のタスポの認証についての話が、いい事例となるだろう。

  1. 人がコンビニに散歩に出る
  2. 人がコンビニにたどり着く
  3. 人がコンビニに入店する
  4. 人が商品を発見する
  5. 人が商品の情報を読みとる
  6. 人が購買意志決定をする
  7. 人が商品をレジまで運ぶ
  8. 人が購買意志を読み取らせる
  1. コンビニのレジスターが購買情報を記録し処理し通信する
  2. 「ポプラ(コンビニの名前)」の勘定と出納帳が記録される
  3. 「PLUS(文具会社の名前)」の勘定と出納帳が記録される
  4. 「PLUS(文具会社の名前)」のコンピュータが販売意志決定を行う。(印章の判型の製造情報と購入者の情報をひもづけて、印章管理を行う。製造過程で印面がランダマイズされているので、情報セキュリティ強度は、フォンノイマン型コンピュータが相手ならば、物理情報とスーパーコンピュータが揃わない限り、充分である。量子コンピュータも印面のずれと角度などを、銀行のローテラーに認証してもらえば、おそらく問題ない。百科事典棒と同じ原理である)
  5. コンビニのレジスターが販売情報を記録し処理し通信する
  6. コンビニ店舗が販売トランザクションを認証し、自動ドアの開閉や警備員の呼び出しについての意志決定を行う
  7. コンビニ店舗がTPモニタを通して、トランザクションをロールし、「ポプラ(コンビニの名前)」に通達、記録する。
  1. 人がコンビニの自動ドアを通り、家路につく
  2. 人が「IS-300CM+2 PLUS Stationary Corp.」を使って、認証を行う。(500回までが、情報セキュリティ強度を担保するのに必要な限度だと、書いてあるが、インクを補充すれば、情報セキュリティ強度は弱まるが、何度も使える。500タイムパスワードとして利用できる。誰のか解るように表面にサインをしておく必要がある。ドクターマリオのカプセルに似た、情報セキュリティグッズである。


とみせかけて、「IS-300CM PLUS Stationary Corp.」=「ケシポン」は宛名などを消すための、グッズなのである。ランダマイズされたかに見える文字列は、どれもいっしょで、単なる下の文字を見えなくする消印なのである。この消印を取り除くには、ケシポンの先にフリクションペンの先をつけて、こする必要がある。しかし、それだと、下のインクまで削り取られてしまう。よって、個人情報保護のために、ケシポンは有益なのである。しかし、こすり取られる脆弱性を考えると、印面は何種類も用意した方がいい。かなり、堅い強度の情報セキュリティであるが、二三種類のケシポンを重ね押しすれば、強度はさらに高まるのである。

【哲学する会計5】:出水帳と湧き水と涌き水

出納帳という、帳簿がある。勘定をつけるノートのことである。現代であれば、コンビニのレシートが記録されるPOSレジスターのことである。もちろん、レジスターから、水は出ない。(水が出るレジスターがあってもいいとは思うけど。パナソニックTOTOのコラボレーションでつくれそうである。需要はまだない。日本の店では、水が無料で飲める。マックでもケンタでも頼めば水がもらえるし、通常のお店では、入店すると水を出してくれる。水について述べると永くなるので、以下省略する)

以前、出納帳と、水筒帳を間違えて、出水帳と書いたことがある。スリップである。
棚卸しをしたときに、そのことについて、ずっと考えていた。
簿記の学習と、DCFや企業評価についての学習をしていると、のみものを飲みたくなる。
そのうち、のみものが、顔に見えてくる。
日本語と数の関係は難しい。
かといって、エスペラントで会計はできまい。
今日は、8/17の盆あけである。
これから、もう一度、建仁寺展に行って、国宝の風神雷神図を見てくる。
模写も充分に美しかった。

丸善で、土星の立体パズルを買った。輪がエアロビーのようだ。
アマゾンに、ウィッシュリストを載せてある。モノを得るとへやがどんどん狭くなる。
そのうち、ここがどこかわからなくなる。わかるけど。
火星まで作りかけの太陽系儀に、木星でも買うか。
部屋に丸いモノはかさばる。

先日、久しぶりに、吉備津彦と宗忠神社に参拝して、祝詞を買った。
宗忠は、ATOKでは変換できない。忠義は対義・大儀・体技・大儀ぃ。
徳島の致命的な事柄。漢字変換造りのための写経が必要なのか。
思考を縛る、風、枷。キータッチ。

読みかけの本を、県立図書館に返そう。
「実践の倫理」シンガー
「機械の中の幽霊」ケストラー
「言語習得と用法基盤モデル」児玉、野澤
水について話すと永くなる。涌き水と湧き水。幽邃と湧水と涌水と、祐筆と右筆。選外と船外と仙人生涯と仙涯。
栄西と英才と鋭才と穎才と、空海と空海とくうかい。
とにかく、日本語には同音異義語が多すぎる。文字と。音と、意味と記号と。、。、。、。








ブランドトリアージ戦略

酔っぱらったときに書いた文章を公開しておくと、あとで、読み返したときに愕然とする。
ここ数日公開した文章がひどい。まあ、ブログだし、よしとしよう。

それはおいておいて、ブランドトリアージについて述べよう。
ブランドトリアージとは、ブランドを取捨選択して、メガブランドをつくる際の、優先順位の付け方である。トリアージとは、戦場で手当の優先順位をつけることである。手当をされないほどの重傷の患者にはモルヒネをうって、痛みだけを除く。
僕が、勝手につくった、経営学用語である。ブルーオーシャン戦略やらディスラプティブイノベーションやらと同類で、経営学では、誰もがバズワードをつくる。IT用語といっしょである。

ブランドトリアージ戦略という分野があっていい。要は、企業合併を行って、ブランドを絞り込んで、メガブランドをつくる際の、ブランド認知の調査と製品ラインナップの統合の決定方法についての研究分野である。いくつかの既存の研究を踏まえて、現在、この新分野を構想中である。以下に、既存の立論・事例・参考文献を載せておく。このブログエントリーを読んだ方の中で、興味がある方がいれば、キリンとサントリーを事例に、ネットでディスカッションしませんか。実に、お茶とお酒がおいしい話です。

【立論】
1.M&Aの研究によると、対等合併は、あんまり効果が出ない。
2.消費財のメガブランドは立ち上げ時のテレビ広告費を回収して損益分岐点を越えれば、利益が出る。
3.認知と体験に由来するブランドエクイティの無形資産としての値段の決定方法を、単体ののれん代ではなく、市場、特に消費者の心理市場の集計として、測定する方法は開発されていない。

【事例】
HPとコンパックの合併。パーソナルコンピュータと計測器事業ほか。
アサヒビールスーパードライ事業
資生堂TSUBAKIとUNOなどのメガブランド
JTの国際化・多角化、タバコブランドの絞り込み
今回のキリンとサントリーの合併交渉

【参考文献】
マーケティングマネジメント第12版、コトラー・ケラー
ブランドエクイティ戦略、アーカー
決め方の科学 事例ベース意志決定理論、ギルボア・シュマイドラー
改正独占禁止法のポイント、伊藤、宇都宮、大野
現代会計入門、伊藤
現代会計論、笠井
M&AのためのDCF企業評価、小山

子どもの頃に買ったレゴ

懐かしいレゴを紹介するサイトをみつけたので、子どもの頃に買ったレゴの中で、値の張るものを紹介していきます。
私は1983年10月26日生まれで、姉が二人います。レゴを始めたのは、2才の時に姉の使っていたデュプロに加えて、デュプロの青と黄色の列車のキットを買ってもらったのがきっかけです。当時、父の客員研究のついでに、アメリカのカリフォルニア州パロアルト市に滞在していた私は、二語文と三語文を日本語と英語で喋り始めていた頃でした。そのため、言語習得がレゴブロックベースでモデル化できます。言語習得の用法基盤モデルが、レゴブロックでなされているのです。思春期にウィトゲンシュタインを読んでいてそれに気づきました。
言語習得に合わせて、デュプロ→レゴ街と宇宙→レゴ城と南海→レゴテクニック→レゴマインドストームとレゴメディアミックスという形で脳がコード化されています。
このコードが神話論理のかたちで、風水と姓名判断(四柱推命)、手相などの占いの行い方を因子分析で言語的に解析したものが、レゴからのフィードフォワードのかたちで、PCエゴグラム風に観測できます。アーサー=ケストラー的な疑似神秘主義を、ポパーハイエクとで解毒して、ウィトゲンシュタインしたものが、天体観測的に観測可能になると、先日の日食を見ているときに気づきました。要は、偶然の本質をつくりだす方法がわかりました。情報をどう操作すると、私がシンクロニシティを感じたと思えるようであるのかがわかりました。やっぱり天体イベントとネットによる情報のやりとりが、明白ですね。予め話しておいた記憶元素を利用すればよいのです。あの日見た夢を理解できれば、頭痛もさって、このような美文で駄文な文も理解することが可能となります。要は、ポエムです。春夏秋冬でもなく、なくなく。

【レゴ城と南海】

  • 1988

ブラックドラゴン城
祖父母から誕生日の度に一万円札を熨し入りや現金書留でもらい、それを使って、レゴモデルを購入していました。
自主的に二万円分で購入した初めてのモデルだったと思います。
個人的にこの城は「烏城ーうじょう」だと思っていて、要は岡山城のことです。姫路城が白鷺城、岡山城カフカの城なのです。
今建っているのは、戦後に立て直されたものですが、後楽園という庭園から眺めれば、その黒さが際だつはずです。

  • 1989

ダークシャーク号
5才と6才の間に引っ越しました。池田動物園の近くの公務員宿舎、岡工の裏手の官舎の五階から、最近やっとユニコードに入った「さい」東町へと。家は、姉や僕がつくったレゴを建築士の人が見て、要望を聞いて、工務店の社長と話し合って、親が建てました。これが、やたらにレゴっぽい部品を使いまくった結果、上物の値段が高い家になりました。土地はバブルの頃でしたが、一部路線価だけが値上がりしていた地方都市にはあまり関係がありませんでした。
このころ飼い始めた犬がホロン(日本語で言えば「全ー部」)です。おしりに茶色の2ポッチがついている犬でした。

  • 1993

シースター号
10才にもなると、誕生日にはゲームソフトを購入していました。これはクリスマスにもらったものです。
ここで、私の中世的な世界観は終了しています。SeaStar-SisterといったSS系の記号元素が、この船で船としては終わっています。ダークシャーク号のライバルの黄色と青色の船は結局手に入れられませんでした。提督が出てる船でリンク先に表記されています。買えなかった心残りというのはいつまでも残るものです。ダークシャーク号はLEGENDSとして復刻されましたので、買いやすいモデルですが、家のレゴから発掘すると部品と意欲が足りず、独自の上記三つを合わせたような、岡山市サンノゼ市を合わせて、空港を上に載せたような奇妙な設計図が頭に浮かびます。
Sisters-Cityというと岡山市サンノゼ市のことをいつも思い浮かべます。ちなみにTwin-Cityだと、岡山市倉敷市です。
水面に映った海星。街シリーズと宇宙シリーズについては、以下で述べます。その後の深海への進出についても。蝉時雨が聞こえます。


レゴ街シリーズカタログ
断章形式で述べます。

街シリーズでは、初代の空港を、アメリカで姉二人がいじっていました。NRT→SFO
帰りには、サンフランシスコ国際空港からホノルル国際空港つまりハワイで遊んで、成田経由で新幹線で岡山市まで戻りました。
日航機が鶴の赤さを保っていた頃で、トランプをもらいました。子どもしかもらえないみたいなのです。
ハワイといえば、なまこ投げでしょう。三歳気分で以下の文章スクラブルを書きます。水彩気分で。ちょっと生彩を欠きますけど。

My English can writteen by LEGO. 2 words 4 words.
I've ever seen you bear in Mitchel park.
Glay clay Miss sloop down off, when you got all of united states.
Koestler have died 1983. 25 years, 1/4 century, one day thousand fall, we recover off.
Dali auto write surlrualism, N to N, mta sle, Can you show abjad?
Semantics of Alphabet we know, formant weave. Bye, smoke. Halo, Hello, allo, toto.
Bye, toto. Hello, TOTo. Look >/<
Can you remnember me?
Whichever indy can.
No nuke, no flu, New life by D mode.
noon moon, end be ne xt, nxt.

空港以外に、スペースシャトルも買いました。バーチャルボーイを買い忘れた所でです。パレードタイプであって、赤くないやつです。その後、バーチャルボーイは買いましたが、シャトルイオというレゴテクニックの商品は買い忘れました。これが、ネットで探しててもなかなか出てこない。倉庫から発掘されるか、LEGENDSになるのを待つしかないようです。
消防署も買いました。放水車が戦車みたいに見えるやつです。
立体駐車場にshellのガスステーションがついたものを、今はなきトポスで買いました。僕はレゴにはシールを貼らないタイプで、シールを貼るようになったのは最近です。子どもの頃は貼りませんでした。
としをとると部品ベースでレゴパッケージについて考えがちになりますが、ファンタジーベースで考えて買った物は、小説を読み進めるたびに、頭の中に思い浮かびます。解らない言葉が、全部レゴで見えてくる、何語でも見えてくる。モノと日本人、モノとしての本。ものものしい話をすると、全部、レゴに見え舞う。

以下は、現前するレゴの報告文章です。部屋の中の現前するレゴには私の戦略が出てしまうのです。レゴ以外にもたくさん積んでありますが。

現状、青い部品が全般的に不足しています。黄色が多めです。透明な青さでは濃いめの黄色の深海探査艇のキャノピーの向こう側が見えません。オレンジ色のボックスの中身は透けていて、なんとなくクリスタルが入っています。白虎ウサギが尾の炎を絶やして、既製品の家の上に被さっています。可動性のソーラーパネルと見せかけたただの透明な窓が、無意味な煙突と有意味なパラボラアンテナとともになります。ジェットエンジンは室内で電気修理を待っています。ビーバーは快適、霧ヶ峰は目をうろちょろさせながら、不調を訴えています。ロボットは足で透明な扉を開け、スターウォーズのドロイドのアクロバティックな部分が見えています。遮光グラスを常に白ヘルメットにはめているあのスターウォーズの白い一般兵は、白いテーブルの横に座り、白虎のユニコーン的な角で斬りかかられる人工衛星は、黄色と黒の縞柄です。ちょっと、左を向いているようなジェット噴射口の付き方です。クリスタルの地磁気で傾いていて、この人工衛星クォークモデルとして、私の頭の中にあります。

レゴの横には様々なものがあり、太陽系儀は、15号まで、火星まで、つくって、中途完成しました。あとは、モーターと台座を取り付けるだけですが、モーターと台座はネットで買えるのでしょうか。造り始めて一年で完成まで、ちゃんとつくり終える人は何人いるのでしょう。ビジネスケース、ディアゴスティーニ「太陽系をつくる」を書きたいところです。リアルオプション理論のいい教材になるかもしれません。
私の太陽系は、ケプラー以前、太陽・水星・金星・地球と月・火星とその二つの衛星で、終わりです。
フレアにコロナ、プロミネンス、太陽黒点太陽風は、オレンジ色です。4年間の休暇は今日で終わりです。香水の記憶でローディッセイはサンクコストに、ローパケンゾーは使い切って蓮池として機会費用に換算し、泳ぐことを計算することに変えられる方法を探します。

さて、僕が、持っているレゴ、現前しているレゴがどの程度うかんでいるでしょうか。現前しているモノについて説明します。
中規模商品が3つ、小規模商品が2つ。ここ2年以内の商品が3つ。姉が買った商品が2つ。スターウォーズからはキャストがゲスト出演、白虎ユニコーンと「タイガーバームクーヘン」(人口衛星の名前)は、自作のモノです。

以下は、蛇足と杞憂です。最近、雄のジョージ・ミケシュの「ふだん着のアーサー・ケストラー」読んで、ケストラーを再考して、ホロンの喪にもう一度、服しているので、記号が拡散しているのです。

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では、続きを、踏切は、右上がりのみしか上がりません。シースターの方位磁針とは別の方位磁針が、潜水艇の頭には付いています。蛸の上に潜水士が乗っています。バトルドロイドはオレンジ色のメガフォン銃を提げ、ゆるんだ股関節で頭を下げています。スワンプマンは仁王立ちしています。プリント部品の青と黄色の青さがレゴらしくなくて、キャノピーたちとフィンと調和しています。可動部品を動かすと中には、白虎ユニコーンの赤い炎のしっぽのとれたものが入っていました。ダリの絵のようにグロテスクではなく、私の泥ドリームの欠片です。
騎士は白馬とともに荘厳で、最近のレゴの小さいパックの部品のゴージャスさは戦略転換なのでしょうか。モーニングスターまで入っていました。ゾンビ馬とゾンビ兵士はジョジョの奇妙な冒険を彷彿とさせます。
踏切は赤と白の二色で塗り分けられていて、衛星と対照をなしています。三角標識の内容は吉田戦車の漫画の標識のように意味不明です。
フレンステッドモビールはアトムのように浮かび、藻を照らします。友は生生生生で、々々々々(のま×4)です。ちなみに、のまは、奇々怪々で、簡単に入力できます。現前に、仏像が二体、般若心経の水面が網戸に向かって倒れています。(読経)立て直しました。
湘南台プラネタリウムみたいなスピーカーから、YMOのCOSMIC SURFINを流しながら書いています。
懐中時計はお下げを垂らし、馬のしっぽのようです。仏像にはハローが一つ、手には蓮のつぼみ、蜘蛛の巣が足下にはっていて、衣擦れの音がします。掲げた左手にはオレンジ色の香水の瓶、回している慈悲の星は、太陽?水星?金星?地球?火星。このモデルはどこで固定させるかで、宇宙論に影響が出る気がします。月の美しさが際だちます。こっちを向いているのはアフリカですが、ルオーともルターともルソーとも無縁です。蝉時雨。我が家のけやきの冥福を祈り。動物の権利や実践の倫理を超えて、人間、動物、ばかりでなく、植物でもなく、鉱物の鉱物的な利用について考えるときが来たようです。と、見せかけて、プラスチックのプラスチック的な利用が問われます。抱えきれない花束を一輪挿しに、倉俣シローの一輪挿しには、タンポポか、蓮が似合います。秋なら、すすき。冬なら雪。ひねもす、のたりのたりと、過ごした日の暮れに、盆までは長く。長い。細胞が切り替わるような赤み、メタボリズム建築とレゴの関係。浮遊建築論がレゴをしていると頭の中に浮かびます。隈さんの反対、キリンサントリーのようなキリントリーのようなキリンサジやキリンスプーンやキリンサルベージのような、竹をみたら食べ出すキリンパンダ、空中浮遊ガラスをみたら三千世界の烏を殺して平和の鳩を飛ばすような、キリンイエロードラゴン。
キリンとサントリーの商品を飲み比べながら、日本の記号について話すと、思考が拡散しすぎて、朝日か札幌が絵でみたくなります。あと、unoの色合いやさわり心地。今日は、収束させるのは、また、明日で。ブログなんて、ラジオアクティビティのようにパーソナリティがとりとめもなく溶け出して行くようなモノが本当なのです。マンキューブログや池田信夫ブログ、渡辺千賀ブログ、國領二郎ブログなどを読んでいると、そういった気分になります。
ライフビーコンとしてのブログならば、記号の内容は問われない。杞憂の逆。ビール片手に麻雀がしたくて仕方がないです。仏間に住んでいると、喪がひどくて、回忌するたびに、拝まざるをえず、必然的に神棚をつくらなければならないのですが、神棚がレゴでできた家なのです。
コンセプチュアルブロックバスティングとマインドストームとゲームズピープルプレイが相変わらず、吹き荒れているので、これから、食事して、お風呂に入って、出かけます。では。

ソルティードッグ式ブランドトリアージ

ソルティードッグを飲んでいる。
キリンとサントリーの合併について、消費者の立場から考えている。
ブランドトリアージをどうするかが問題だ。

キリンの「氷結」のグレープフルーツ味と、サントリー-196℃のダブルグレープフルーツを、それぞれサンキストの100%GRAPEFRUITで割って、塩をグラスの口につけて、ソルティードッグにして、飲んでいる。チューハイに使用されるウォッカの頭の痛さを、グレープフルーツで割ることでカバーしている。胃にはよくないようだけど。

塩漬けの犬、サンクコストの犬。犬を見て羨ましくなってしまった。
グレープフルーツの横断面、iの電気自動車化についての記事。モンテカルロシミュレーションの際の白いi。目の前の色が統合されていく、麒麟は黄色、さんは白、鳥井は鳥居色。
氷結の缶の菱、青と黄色、ロゴのフォント、STRONGの擦れ、黄色と青、補色なら、黒、まぜ方では緑。

  • 196℃の糖類ゼロ、ピンクグレープフルーツとイエローグレープフルーツの氷つき方の違い、あおがなく、ピンク、黄色、黒抜き、そして、緑。

グラスに注いで、ソルティードッグの色を見よう。沈んだサンクコストの色が見えるから。共通する色は、黄色か緑。
コロナの色と、プレミアムモルツのいろと、麒麟のどごしのいろ。ハイネケンバドワイザースーパードライ。空き缶は鉄のように、色が変わる。
http://www.kirin.co.jp/products/
http://www.suntory.co.jp/products/
http://www.beverage.co.jp/

飲んでいる最中の結露の仕方、例えば、麒麟氷結のラインと、さん鳥井-196℃ STRONG ZEROのラインを統合する場合、麒麟の色に染めるしかないだろう。つまり、青と黄色と緑である。ただ、糖分はいらないので、中身はサントリーになるだろう。他の生産ラインとは逆である。擦れや、アナクロニズムは不要だ。コーラショックは観測気球だろう。ウイスキーウォッカなど洋酒はサントリー、ビールはラガーと一番搾り以外は、サントリー発泡酒雑酒などはキリン。水はサントリー
ビバレッジはキリンに吸収、ロジスティックスもまとめる、近所のボスの自販機も永くないはずだ。ペプシとコカコーラのロジスティックス争いになる。自動販売機のグローバル化は、電源と通信網次第だ。ボトリング缶の補充を行う交通網が必須なのは言うまでもないが。
コーヒーはサントリー、お茶もサントリー、カフェインはサントリーだろう。喫茶養生記の水準でそう言える。ただ、生茶午後の紅茶は、既に茶ではないという説が濃厚である。FIREの缶の触り心地は今だけだと見せかけて、サジさんではないサントリーボスの顔を燃やしてまえや。あれ、だれやねん。キリンのエンボス加工技術は、ソニエリ並に素晴らしい。触り心地に結露の仕方でグローバルに同じ言葉で飲める日が来るはずだ。
HPのカーリーのような仕事を今、キリンとサントリーの人はしているのだろうか。キリンの社宅を見かけるとそう思う。ブランドトリアージには記号士と計算士が必要である。いつか、そんな仕事がしてみたい。記憶を賭けた美学の争い。どうなるんだろう。対等合併でメガブランドが生じ得ないなんて、ありえない。みんな、コトラーじゃなくて、アーカーとケラーを読んでいるのかい? デルじゃなくてHPをつかってるのかい? ネットブックはどこのメーカーなのかい? キリントリーを見たかい? ギネスはぬるりとしているのかい?

いいかげんに、フランスから水を輸送するのはやめて、日本の水か、クリスタルガイザーを飲めばいい。硬水は香水並の関税をかけていいと思う。それでも、たまには飲むわけだから。水循環とエネルギー循環に基づくブランディングがここでは必要とされる。

ブランドトリアージはこの場合は、簡単だ。ブラインドテストと、ブランドテストを組み合わせて、中と外を入れ替えて、組み合わせればいい。味の標準化は、さしすせそ、に、ミツカンポン酢とキッコーマンの味の差を加えて、鮮度をスーパードライに負けないぐらいで、和洋中、特に和食は刺身、中華はチャーハン、洋食は、カレー、米に注意して、中華四大食と、ヨーロッパ・アメリカ料理に合わせて行うといい。ただし、アメリカ人の味覚は信用できない。特に太ってるとやばい。

敵がいることは、見方を固める役にたつ。
朝日香る緑茶「いぶき」文明さんは引退した。戻り香。
GEORGIA GEAR by Coke at lanta. コカコーラの株主がバフェットとか。
CANADA ICEFIELDっていう雪解け水を輸入しているのは誰? バンクーバーオリンピックを思い起こして仕方がない。暑いから。

両社の色彩論の統合から始めた方がうまくいくだろう。Googleみたいにロゴに色塗りしてもらうといい。社の関係者に。
そして、缶を並べて、思いをはせて、水のオークションをするといい。(ここで、水の値段の漬け方を売り込んでみる。サンクコストとテトラポッドの違いはいくら?)
特に、円熟したキリンの端麗さとスパークリングホップの緑の、茶色的な違い。公案みたいなものさ。

日本語には、あか、あお、くろ、しろ、きいろ、ちゃいろ、の六色しか、形容詞形をとれる、色彩形容詞が存在しない。タイトな言語なのだ。ABCDEFの次は、みどりぃ? きぃぃ? ちゃいー? 矢掛のやつならそういうね。
この文法違反一つをブランディングマーケティングで買う費用、これが、キリンサントリーの値段になる。払う必要はないけど。アルコールとカフェインを司るなら、考えておくべき値段ではある。
無形資産について考えると頭が痛くなる。事例ベースで逃げ切れないものかな。独占禁止法も避けてさ。現在考え中。緑色い、紫色い、藍色い、あたりのはず、六色リンゴに加えて一色、桃色い、桃いなど、ただ、色について考えると、色即是空、空即是色となって、仏道へと至ってしまう。聖徳太子ならなんて、言ったかわからないけど、福沢諭吉なら、水色い、とかなんとか言った気がする。七番目の彩色は、本当に謎なので、言語工学的に創り出すしかないのだが、彩度、明度、色相。色料、色光。顔料、染料。水面、空面、ビル平線。赤い、青い、黒い、白い、黄色い、茶色い。
黄色いは空海で、茶色いは栄西が広めたようだ。風水、風光。麻雀で書き換わっている。川、河、犬、空、鳥、鳩、雀、鴨々々々、鴨が四匹。日暮れ。

【セキュリティアラート】
昼は、茶を、夜には、酒を、飲んで、文を書いてみた。