ブランドトリアージ戦略

酔っぱらったときに書いた文章を公開しておくと、あとで、読み返したときに愕然とする。
ここ数日公開した文章がひどい。まあ、ブログだし、よしとしよう。

それはおいておいて、ブランドトリアージについて述べよう。
ブランドトリアージとは、ブランドを取捨選択して、メガブランドをつくる際の、優先順位の付け方である。トリアージとは、戦場で手当の優先順位をつけることである。手当をされないほどの重傷の患者にはモルヒネをうって、痛みだけを除く。
僕が、勝手につくった、経営学用語である。ブルーオーシャン戦略やらディスラプティブイノベーションやらと同類で、経営学では、誰もがバズワードをつくる。IT用語といっしょである。

ブランドトリアージ戦略という分野があっていい。要は、企業合併を行って、ブランドを絞り込んで、メガブランドをつくる際の、ブランド認知の調査と製品ラインナップの統合の決定方法についての研究分野である。いくつかの既存の研究を踏まえて、現在、この新分野を構想中である。以下に、既存の立論・事例・参考文献を載せておく。このブログエントリーを読んだ方の中で、興味がある方がいれば、キリンとサントリーを事例に、ネットでディスカッションしませんか。実に、お茶とお酒がおいしい話です。

【立論】
1.M&Aの研究によると、対等合併は、あんまり効果が出ない。
2.消費財のメガブランドは立ち上げ時のテレビ広告費を回収して損益分岐点を越えれば、利益が出る。
3.認知と体験に由来するブランドエクイティの無形資産としての値段の決定方法を、単体ののれん代ではなく、市場、特に消費者の心理市場の集計として、測定する方法は開発されていない。

【事例】
HPとコンパックの合併。パーソナルコンピュータと計測器事業ほか。
アサヒビールスーパードライ事業
資生堂TSUBAKIとUNOなどのメガブランド
JTの国際化・多角化、タバコブランドの絞り込み
今回のキリンとサントリーの合併交渉

【参考文献】
マーケティングマネジメント第12版、コトラー・ケラー
ブランドエクイティ戦略、アーカー
決め方の科学 事例ベース意志決定理論、ギルボア・シュマイドラー
改正独占禁止法のポイント、伊藤、宇都宮、大野
現代会計入門、伊藤
現代会計論、笠井
M&AのためのDCF企業評価、小山