ニコニコ動画の削除アルゴリズムからの権利者意図の復元について

ニコニコ動画をよく観ていた/いる。
すると、マイリストに登録履歴がたまる。
それをマイリストの上限に合わせて、削減するときに、
時系列的に、何の動画がいつ削除されたのかが把握できる。
そこから、権利者もしくは権利者を装った者からの削除要請と、それに対する運営の削除方針というか削除している情報処理ワーカーの気分や観ている映像や検索している語彙や仕事の手順が想定できる。
それを想定すれば、正当な権利者からの削除要請がリバースエンジニアリングで想定できて、新聞のテレビ欄と合わせれば、各局テレビ局の神話論理というか、制作者個々人の政治思想や信仰の政局に対する報道姿勢に基づいてつくられる各局の報道姿勢が、思い浮かべられうる。
なぜならば、アイボールの動きをどういう風にコントロールしたいのかという権利者の意志がそこへは反映されるからだ。残像を見ることによって、制作者の心像を番組レベルで復元することが、おそらくできる。
映画を、構造主義認知科学で読み解くのと、やり方は同じである。
妥当性は低いが、ニュースの見方を考える一つの見方となる。
(たぶんである。削除アルゴリズムが機能していればである)
資本関係的に、ある偏った視点からしかものを観ないことによる分析をいくつも組み合わせれば、さらに、人々の意図が見えやすくなる。
現代の神話の解体分析アルゴリズムとして、ニコニコ動画は優秀である。

今後の神話制作者は、もっと、天気予報と災害報道への目配りをすることが重要になるだろう。
ニコニコ動画にも、運営の意志はあるが、それは、アルゴリズムで透明になっている。ユーザー起点が優先順序決めの基本になるインターネットと、そうでない優先順序決めの仕方をしているテレビ局と新聞社の差で、おもしろさで後者が上回れるのは、もはや、お天気と災害と選挙だけである。でも、一時期よりは、テレビ番組はおもしろくなっている。番組編成の改革効果が出ている。特に日本放送協会の教育テレビジョンは、放送の受信料金を払ってもらって放送電波を維持するためにも、放送番組を見る限り、生き残りをかけて改革が進んでいるようだ。建前上、非営利組織の運営をしているため、むしろ、不景気には適応性が高く、おもしろい番組をつくることができるのだろう。