ユーザビリティ・HCI・情報デザインを再考する

wildanimal


HCI
HCI=Human Computer Interaction は包括的な学習分野だ。この分野の個々の領域の知識はある程度あるが、どうも基本的な問題意識や考え方に差異を感じる。今後、その差を埋めるような学習ができればよいと思う。

Interdisciplinary aspects

Combined with computer science and information technology are fields including:

- Aesthetics
- Anthropology
- Artificial intelligence
- Cognitive science
- Computer vision
- Design
- Ergonomics
- Library and information science
- Philosophy
- Phenomenology
- Psychology
- Social psychology
- Sociology
- Speech-language pathology

HCI研究の応用が情報デザイン、その理念がUsabilityである。
この分野について考えるときには、いつも疑問を感じている。人間モデルが古いのだ。
「人は簡単には変わらない。人間中心主義にして、コンピュータを人に使いやすく変えよう」
この考え方を前提にしたMacファミコンや携帯電話のインターフェイスに我々は慣れている。
しかし、「深遠を見つめるものは、また、深遠にも見つめられている」なんて言うように、コンピュータを長時間見つめていれば、コンピュータからの影響を人間もかなり受けるわけである。
人間側の心が変化するということに着目して、考えることをもっと行ってもよいと思う。(もちろん、そのような考え方をする人もいる)
マスマーケットには人間中心主義の考え方が必要だ。しかし、イノベーティブなビジネスがしたければ、グーグルのように人間と機械の複合体「人間機械相互作用系」を考えるべきだ。そもそもHCIという名称を最初にWinogradから聞いたとき、そういう意味だと思った。でも、どうも、世間一般では違うようだ。Man Machine Interactionなど、用語の変遷はあったのだろうが、人間の内面の変化をもっとよく考えれば、事実上のサイボーグ(@ Ghost in the shell)のようなものだと人間をみなして、考えることが可能になる。(例えば、予測変換と顔文字によって変化するケータイメール、記憶能力を拡張するコールセンターにおけるコンピュータ)システムはコンピュータに加えて人間も含めたものをシステムと呼んで、考えていかなければ、有効なシステムはつくれない。これは、ユーザビリティにおいても同じことだ。電話番号をどこに表記するのか、しないのか、どのようにしてユーザに感情的なインターフェイスを感じてもらうのか=モノ・人形・動物・擬似人間・キャラクター・生の人間・人間の映像・人間の残り香・人間のコミュニケーションの断片・ユーザの妄想・人間のゴースト(残り香+断片+妄想)など、感情を喚起させるものは多々ある。
人間に自由と尊厳を感じさせるように人間的なインターフェイスを提供することは重要だ。しかし、オフラインの人間に、自由と尊厳を感じさせるコミュニケーションを行わせるのは高価すぎる。また、マニュアル化や(特に日本語での)アウトソーシングでは限界があるだろう。むしろ、人間はフェイクやキャラクターにも愛着を感じるのでそれを利用して、あえて感情を感じてもらうものを安価で提供する方が可能性がある。(例えば、出会い系サイトのさくらのアルバイトやスクリプト。アルバイトとスクリプトの差はあまりないらしい。:-)
HCIには行動科学の成果も応用されている。結局のところ、ウェブという空間・オフラインという空間ともに制約はされている。その中でabilityできることをいくつもつくって使いやすい状態を用意するのが、ユーザビリティの考え方だ。
未だまとまらないのだが、学習中のことを粗っぽく述べると、デザイナーが「自由と尊厳を越えて」「人間の人間的な使用」を目指すために、ユーザの「心の社会」が、コンピュータに「Hello World!と言ったあとに何て言うか」を提供するという理念がユーザビリティであろう。

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今まで、ちょこちょこ考えたり、ウェブつくったり、図式をつくったりして、考えたことがある。
趣味なので学習の優先順位をさほど上げて来なかったが、書くべきことがたまったので、徐々に書いていこう。また英語学習とジョイントさせて学習の優先順位を少し上げよう。
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参考リンク集
Winograd's overview class
Winograd's research class