コミュニケーション

第四週目輪講課題『コミュニケーション』

他社の予期を予期できるようにすることで、共有知識を生成して、制度と社会統合をつくりだす。そのためのコミュニケーションの分析がここでは述べられている。
主観的共有ではなく、客観的共有が重要である。率直に意見を述べて、共有知識を生成することで、ゲームをプレイすることができるようになるからだ。ゲームをプレイしなければよりよい行為を意思決定することは難しいだろう。
しかし、コミュニケーションは経済的ゲームではない。相手との一致をパフォーマンスすることは欠かせない。言語ゲームには暗黙の一致が必要とされる次元が存在する。実際or幻想の主客共有は信頼を生成する。日常的な場面では適当なレベルで暗黙の一致を行い信頼を生成することが誠実である。
幻想の信頼でも安定すれば使いものになる。また、不確実性を多めに考慮すれば、理解と誤解の差は程度問題であるため、実際の主客共有は成立しなくなる。理解のための率直さと誤解のための誠実さをコミュニケーションの操縦による制度と社会統合の生成においては使い分ける必要があるだろう。

参考文献;連載・社会学入門