キャリアについて考える3:好きなこと・楽しいこと・したいこと


{prefer}好きなこと→それを好むという行動(選好)
{fun}楽しいこと→それをしていると楽しいという幸福な気分(効用)
{want}したいこと→それをしなければ満たされないという欠落(欲求)

{can}できること→それをする能力
{need}すべきこと→それの社会的な価値


欲求を満たすことで、楽しさがつくられ、それが選好をつくり出す。

欲求と楽しさでは、欲求の方が時間的に先行するが、人は欲求と楽しさが乖離しているため、自分の欲求を幸福の実現後の事後的なかたちでしか明白には認識できない。
楽しさを感じて初めて、あっ、これが足りなかったのね、とわかる。
「それが僕には楽しかったから Just for fun 」というのは、そういうことだろう。
楽しさでは様々なことが楽しいのでまだよくわからない。気分ではなくて行動を対象としなければ、理解できないので、何をするのが好きなのかを考える。

そこで、まず自分が何が好きなのかを考え、なぜ楽しいのかを見つけ、それに基づいて欲求=欠落を見つける。
その後、そもそもあった欠落が明白なものとなり、したいことを理解する過程で自分の欲求と楽しさの関係がわかり、選好が順序だち、行動指針となる価値観として確立される。
つまり、好きなことをしている状態というのを自己というシステムの定常状態だと考えて、それを維持する回路を発見もしくは捏造することで、好きなことをしているという事実を自分の行動の傾向性から行動指針となる価値観にまで拡張する。

選好つまり価値観が決まってしまえば、下の二つは、まあどうにかなる。できなければできるようになればいいし、すべきことなんて自分で決めてうまくやれば認めさせることはできる。いろいろと方法を考える必要はあるし、上三つへのある程度の影響は避けられないが、上三つがわからないのは致命的に苦しいことなので、それに比べれば瑣末なことだ。


自分にあてはめて考えているのだが、非常に錯綜するものだ。この続きは、まとまり次第書いていきます。いくつか、おもしろいアイデアはあって、20年分の水野創太に対する傾向的に(統計的に)有意な含意は導けるんだけど、それがどの程度の強度を持って、行動指針となりうるものなのか。。。