放送と通信の融合

ネットワーク社会論【第六回】
設問:「放送と通信は融合することを前提として政策を進めるべきという議論と、しばらくは分かれたままとなることを前提とすべきという議論があります。参考資料を参照しつつ、あなたの意見を400字以内で書いてください。」

放送と通信は5~10年以内に融合する。地上波デジタル放送は国とテレビ局の愚策により失敗し、光ファイバーやケーブルテレビを使った放送やビデオオンデマンドは民間の様々なビジネスを通して広まるだろう。通信も含めてIPネットワークに乗ることになるのは、コスト面での圧倒的な違いゆえに明らかである。
デジタル放送促進への国費の投入は避けるべきだが、そうもいかないようなので、このまま進行し、テレビ局の現行のビジネスは破壊される。それと同時にIP網での映像配信は現行のテレビの代替になるようなものに育つ。アナログテレビは残るが、役割は低下し、現在の新聞業界や書籍業界のように衰退していく。IPベースのサービスに本気で取り組めた企業が残る。
国はIPベースのサービスを促進することをちゃんと行えばそれでいい。NTTやNHK等の資産が不良債権化した後に雇用も含めていかに清算し民間に譲り渡すかを考えつつ、独占を排除し競争を促進させる政策を打っていくことが大切である。

参考リンク:
アナログテレビはなくならない

地上波デジタル放送への国費投入に反対する