Winny作者逮捕

Winny作者逮捕リンク集
各種ニュースソースと報道の流れ

見せしめのための不当な逮捕。
現行のシステムの破壊と新しいものを創造する意図を否定したいのだろう。
法的にも不当だが、政治的な問題として捉えるのが有意義。やりすぎだよ。
インターネットユーザの政治的な行動が力をもつようにする。クリエイティブコモンズのような文化・習慣の変化を促す仕組みをつくる。情報の使用の場まで含めた合法なビジネス的解決法→iTunesや3℃の音楽共有や映像共有によって、現在の著作権に関する概念を変える流れを加速させていけば、よりよい情報環境がつくれるのではないか。

金子容疑者はこれまでの調べなどに「現行のデジタルコンテンツのビジネススタイルに疑問を感じていた。警察に著作権法違反を取り締まらせて現体制を維持させているのはおかしい。体制を崩壊させるには、著作権侵害を蔓延(まんえん)させるしかない」と供述。
インターネット上の掲示板「2ちゃんねる」上では、「そろそろ匿名性を実現できるファイル共有ソフトが出てきて現在の著作権に関する概念を変えざるを得なくなるはず」「自分でその流れを後押ししてみようってところでしょうか」と開発意図について説明していた。

実験では社会は変わらない。性急なイノベーションを禁じれば、産業の発展はない。ソフト開発に罪はないだろう。
古くさい版権ビジネスを延命させてどうするのだろう。音楽や映像なんて、ネットでさくっと買えて当たり前じゃないか。何年かかっているんだ? 使いやすくて不当に高価でないものをつくれないのは、社会制度設計が間違っているか、ビジネスをうまくやるやつがいないのか。(前者がもとで後者の状況になっているようだ。iTunesMusicStoreは法的国境のせいで日本では使えないし)

著作権とP2PシンポジウムinSFC

知的財産権の設定の仕方は重要だが、それはとても社会設計的であり、柔軟性を持ちつつ、結果を予測して行う必要がある。ゆえに遅い。
著作物再販制度をなくすのがまず始め。著作権や著作者隣接権の煩雑さを減らす制度設計が望まれる。
しかし、まず、新しいビジネスをつくることだ。投資額の大きくなりがちな既存コンテンツ由来の産業もきちんと立ち上げる必要があるが、まずはできるところから行っていく。
コンテンツの作成を簡単にすれば、ウェブログのようにコンテンツは溢れるはずだ。その中には有意義なものも多くあるようになるだろう。
サービス料・広告・バージョニングとDRM・寄付で、簡単に決済できれば成立する。利便性=消費者の時間の希少性・広告=消費者の認知能力の希少性のどちらが強いかは、わからない。並存するだろう。制度的な創作者へのインセンティブ供給=バージョニングとDRMの必要性は創作者へのインセンティブの補充がどれほど必要かによって調整される。寄付やパトロネージュは増えるが、しばらくは経済の一定割合以上にはならないと思う(NPOや政府や家族からの情報をどう捉えるかによっては既に大きな割合となっているけれど)

情報を経済に乗せればいいことが多いので、うまく経済に乗せる方法を考えて実行する必要がある。そのためにP2P技術は有効だ。
クリエイター・イノベーターを迫害するのは極力避ける必要がある。今回の逮捕は、現行の著作権という社会の規範維持より重要な個人の創造する意欲を著しく減少させる。社会的な損害は大きい。

それ以前に、法治国家として、警察の暴走・市民の迫害として、やばすぎるだろ、これは。オウム信者の迫害に近いものがある。個人の自由や人権なんてのは、公共の福祉のために侵害するんだろうけど、でも版権の利権は公共の福祉というには弱く、また政策としてもこのような法の運用は社会的厚生を増大させない。

しかし、ひどい。警官とは人に絡んで脅して金を巻き上げることで、社会秩序を維持するものだが、暴走しないようにきちんと統制しないとどうしようもない。
う〜ん、やヴぁーい。